2026年2月 米国株式市場 月次レポート
S&P -1.35%。ハイテク株調整・QQQ -3% · ISM製造業サプライズ +4.1 · 金 再ラリー・GLD +13%。
2026年2月 米国株式市場 月次レポート
ハイテク株調整・QQQ -3% · ISM製造業サプライズ +4.1 · 金 再ラリー・GLD +13%
2026年2月はハイテク株の調整とディフェンシブ株の強含みが顕著だったローテーションの月でした。S&P 500は月間で-1.4%下落しましたが、ダウ平均(-0.9%)とラッセル2000(-0.3%)は相対的に底堅く推移し、一部大型成長株の過熱解消と解釈されました。
ナスダック100(QQQ)は-3.0% と最も大きな打撃を受けました。テクノロジー(XLK) -4.5%、一般消費財(XLY) -4.2%など、年初来リードしてきたセクターが一斉に調整局面へ転換しました。AIテーマ株のバリュエーション負担と、FRBの追加利下げペースに対する疑念が重なった結果です。
一方Utilities(XLU) +12.0% が全セクター首位に浮上し、資本財(XLI) +5.7%、エネルギー(XLE) +11.7%が続きました。典型的なディフェンシブ・ローテーションのシグナルと読めます。10年国債(IEF) +2.7%も、債券への資金移動を裏付けました。
経済指標はまちまちでした。2月3日のISM製造業PMIは52.6と、予想の48.5を4.1ポイントも上回り、景気回復期待を高めました。2月11日のNFP(非農業部門雇用者数)も+13万人と、予想(+7万人)を大きく上回りました。しかし2月20日のGDP QoQ速報値は+1.4%と、予想の+3.0%を大幅に下回り、成長鈍化懸念を引き起こしました。
2月13日のCPI YoYは2.4%と、予想(2.5%)を0.1%p下回りました。インフレの経路は目標により近づいたものの、月末のPPI 2.9%(予想2.6%)が再び反発し、不確実性を残しました。これは翌月(3月)におけるPPI 3.4%ショックの前兆となりました。
資産市場では金(GLD) +13.3% と原油(USO) +8.8%が堅調な推移を続けました。恐怖指数(VIX)は平均19.2と、1月比で20%以上上昇し、ボラティリティ拡大の序幕を告げました。
一文で要約すれば、2月は「ハイテク株の調整とディフェンシブ・ローテーション」 の月でした。
指数パフォーマンス
セクター・ローテーション
2月のセクターリターンランキング(全11セクター)。
1. Utilities (XLU) +11.99% — 1位
2. エネルギー (XLE) +11.73%
3. 素材 (XLB) +7.57%
4. 不動産 (XLRE) +7.03%
5. 生活必需品 (XLP) +6.52%
6. 資本財 (XLI) +5.74%
7. ヘルスケア (XLV) +2.90%
8. コミュニケーション (XLC) -1.35%
9. 一般消費財 (XLY) -4.19%
10. テクノロジー (XLK) -4.47%
11. 金融 (XLF) -4.81%
今月の経済指標
| 日付 | 指標 | 予想 | 実績 | サプライズ |
|---|---|---|---|---|
| 02-03 | ISM_MFG | 48.5 | 52.6 | +4.10% |
| 02-11 | NFP | 7 | 13 | +6.00% |
| 02-13 | CPI_YOY | 2.5 | 2.4 | -0.10% |
| 02-20 | GDP_QOQ | 3 | 1.4 | -1.60% |
| 02-27 | PPI_YOY | 2.6 | 2.9 | +0.30% |
来月の注目ポイント
- 来月のPPI再反発の余波と、第1四半期決算シーズンの開幕
- 中東情勢と原油価格の見通し
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