USCL ETFとはどんな商品か?利回り・信託報酬・構成銘柄・代替ETFを総まとめ
炭素排出強度と気候リスクスコアで組入比率を調整する、米国大型・中型株の気候移行ETF。信託報酬の負担は低水準。
このETFはどんな商品ですか?
MSCI米国気候移行・物理的リスク指数に連動するパッシブETFで、炭素排出強度、排出削減目標、グリーン事業の売上、気候リスク管理スコアを反映して組入比率を調整した、米国大型・中型株のポートフォリオです。
米国株式市場に分散投資しながら、気候移行テーマへのエクスポージャーと化石燃料・兵器のスクリーニングを併せて適用したい長期投資家に適しています。
ブラックロック(iShares)が2023年に上場した、パッシブ(指数連動)運用のETFです。
どのように投資しますか?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 連動指数 | MSCI USA Climate Transition & Physical Risk Index |
| 運用方式 | パッシブ (指数連動) |
| リバランス頻度 | 年2回 |
| 分配頻度 | 四半期分配 |
| 総経費率 | 0.08% |
炭素排出強度、排出削減目標、グリーン事業の売上、気候リスク管理スコアを算出し、同業セクターと比べて気候移行への対応力が高い企業により高い比率を割り当てます。同時に、オイルサンド、石炭採掘、タバコ、物議を醸す兵器などの特定事業に関与する企業は組入対象から除外します。
- セクター中立のアプローチにより、特定セクターへの過度な偏りなく気候ウェイトを適用
- 信託報酬の負担を低水準に維持
規模とコスト
運用資産残高(AUM)は$2.8B規模で、総経費率(Expense Ratio)は年0.08%です。
同じESG・気候カテゴリのETFと比べて信託報酬は低めで、セクター中立の設計により、従来型の広範な米国株ETFとセクター構成が大きく変わりません。
パフォーマンスと動向
米国大型・中型株全体の値動きと似た推移を示し、気候ウェイトの調整により、炭素集約度の高いエネルギー・素材セクターの比率は相対的に低く保たれています。
ESG・気候移行テーマETFへの機関投資家や長期投資家の関心が続くなか、低い信託報酬と幅広い分散効果が資金流入の主な要因となっています。
長所と短所
低い信託報酬とセクター中立の気候移行設計が強みで、気候スクリーニングによる銘柄除外は一部の投資家にとって制約となる可能性があります。
💪 主な長所
⚠️ 注意点
代替ETFと関連商品
表にあるESGU・ESGV・DSI・SUSAは、類似のESGスクリーニング戦略を持つ米国株ETFで、連動指数とスクリーニング基準がそれぞれ異なります。ESGUはMSCI米国ESGスクリーン指数、ESGVはバンガードの米国株式市場全体をベースにしたESG組入・除外方式で運用されています。気候移行テーマにさらに集中したい場合はCRBN(低炭素指数連動)を併せて検討でき、ESGスクリーニングなしで広範な米国株を保有したい場合はVTI・ITOTが直接の代替商品となります。
| 銘柄 | 名称 | 株価 | 騰落 | AUM | 総経費率 | 配当利回り | 1年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| iShares Trust iShares ESG Aware MSCI USA ETF | $168.67 | +0.7% | $18.1B | 0.15% | 0.92% | +12.4% | |
| Vanguard ESG U.S. Stock ETF | $135.81 | +0.7% | $13.2B | 0.09% | 0.88% | +11.4% | |
| iShares ESG MSCI KLD 400 ETF | $147.25 | +0.6% | $5.5B | 0.25% | 0.87% | +13.4% | |
| iShares ESG Optimized MSCI USA ETF | $158.21 | +0.6% | $4.1B | 0.25% | 0.82% | +13.4% | |
| Xtrackers MSCI USA Climate Action Equity ETF | $45.82 | +0.7% | $3.5B | 0.07% | 1.04% | +8.0% |
| 銘柄 | 名称 | 構成比 | 株価 | 騰落 | 時価総額 | PER | 配当利回り |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| NVDA | NVIDIA Corp | 0.21% | $217.94 | +0.9% | $5.25T | 27.6 | 0.36% |
| AAPL | Apple Inc | 0.09% | $347.10 | +0.9% | $5.07T | 39.8 | 0.32% |
| MSFT | Microsoft Corp | 0.11% | $531.33 | -0.2% | $3.95T | 29.6 | 0.74% |
| AVGO | Broadcom Inc | 0.11% | $342.33 | +4.0% | $1.63T | 43.7 | 0.76% |
| AMZN | Amazon.com Inc | 0.10% | $253.10 | +1.6% | $2.73T | 20.4 | - |
投資家のチェックポイント
USCLに投資する前に確認すべき重要なポイントです。気候移行テーマと広範な分散が両立していますが、気候評価方法論の変更可能性と為替エクスポージャーは事前の確認が必要です。
| チェックポイント | 確認内容 | 現在の状態 |
|---|---|---|
| 💵 総経費率 | 長期保有時の累積コストへの影響を確認 | 低水準を維持 |
| 🌱 気候スクリーニング基準 | MSCI気候移行スコアの算出方法論を理解 | 方法論の変更あり得る |
| 📊 セクター構成 | 広範な米国株との間のセクター差を確認 | セクター中立を適用 |
| 💱 為替 | 為替ヘッジなし、ドル為替の影響あり | 為替ヘッジなし |
指数提供会社の気候評価方法論が変更された場合、ポートフォリオの構成が変わる可能性があります。また、エネルギー・素材セクターの比率が低いため、これらのセクターが強い局面では広範な市場とのパフォーマンス差が生じる可能性があります。
低い信託報酬とセクター中立の気候移行設計を求める長期投資家にとって、検討に値する選択肢です。気候スクリーニングなしで純粋に低コストの米国株を求めるなら、VTI・ITOTが適しています。
免責事項: 本コンテンツは参考資料であり、投資勧誘ではありません。すべての投資の責任は投資家ご本人にあります。