2026年6月8日 米国株式市場サマリー
今日のひと目
市場サマリー
前金曜日に半導体への投げ売りにより4%以上暴落していたナスダックが、わずか1日で反発に成功しました。ナスダック総合指数は0.86%上昇の25,929で引け、S&P500は0.30%上昇した一方、ダウは0.16%下落となり、指数間でまちまちの結果となりました。前日急落していたインテル($INTC +11.11%)・マイクロン($MU +9.87%)・マーベル($MRVL +9.34%)などの半導体銘柄が一斉に10%に迫る急反発を見せ、指数を押し上げました。週末にかけてイランがイスラエルへの追加攻撃を停止したことで中東の緊張が一部緩和した点もリスク選好回復を後押しし、変動性指数(VIX)は12.6%急落の18.8まで低下しました。ただし、恐怖・強欲指数は依然として40で「恐怖」圏にとどまり、投資心理は慎重さを維持しています。
セクター・アセット動向
業種別では、ハイテク株($XLK +2.15%)が半導体反発に支えられ最も強く、エネルギー($XLE +1.14%)は中東発の原油高($USO +1.60%)に連れ高となりました。一方、金利に敏感なディフェンシブ銘柄が軟調で、公益($XLU -1.87%)・リート($XLRE -1.50%)・素材($XLB -1.32%)が下落を主導しました。リスク選好が回復し、安全資産から資金が流出した典型的な「リスクオン」局面です。債券市場では長期債の軟調さが目立ち、20年以上の国債ETF($TLT)は0.51%下落し、金($GLD)は0.26%強含みで推移しました。天然ガス($UNG -2.57%)は軟調でしたが、原油は地政学プレミアムを背景に堅調さを継続しました。
主要銘柄動向
この日の主役はやはり半導体でした。インテル($INTC)が11.11%急騰し、マイクロン($MU 9.87%)・マーベル($MRVL 9.34%)・KLA($KLAC 9.21%)・アプライドマテリアルズ($AMAT 8.61%)などの装置・メモリ関連銘柄が一斉に反発し、半導体が市場反発を主導しました。一方、この日に年次開発者会議(WWDC)を開催したアップル($AAPL)は、次世代AI音声アシスタント「シリAI」とグーグル・ジェミニの提携を発表しましたが、期待ほどの革新ではなかったとの評価から、場中の3%上昇分を吐き出し1.87%安で引けました(関連記事). このほか、アストラゼネカ($AZN -2.37%)・パロアルトネットワークス($PANW -2.14%)・ネクストエラエナジー($NEE -2.13%)などのディフェンシブ・セキュリティ関連銘柄が軟調となりました。
主要スケジュール
> 次の取引日の主要スケジュールは自動的に表示されます。
専門家コメント
> 「AIが主導する企業利益の加速は、バリュエーションではなく実業績で証明されています。2026年のS&P500の1株当たり利益は350ドルに達するでしょう。」
> — スコット・クロナット氏、シティグループ米国株式戦略責任者
> 「今は利益を確定する時です。われわれのブル&ベア指標が売りシグナルとなる8.0に到達し、10個の弱気相場指標のうち7個がすでに点灯しています。」
> — マイケル・ハートネット氏、バンク・オブ・アメリカのシニア投資ストラテジスト
テクニカルシグナルと見通し
半導体が派手に急反発しましたが、テクニカルには大型ハイテク株にMACDデッドクロスが多く残っており、トレンド転換を断定するには時期尚早です。金融・ヘルスケアが買われ過ぎのゾーンに密集している点も短期的な圧迫要因です。水曜日の消費者物価指数(CPI)が反発の持続を左右する分かれ目となります。
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