2026年6月4日 米国株式市場の概況
今日のひと目
市場の概況
6月4日(現地時間)、ニューヨーク株式市場は銘柄・セクター間で明暗がくっきりと分かれた「ローテーション相場」となりました。ダウ指数は874.86ポイント(+1.73%)急騰し、51,561.93と史上最高値を更新しましたが、ナスダックは0.09%下落(26,830.96)と反対方向へ動きました。S&P500は+0.41%(7,584.31)で、その中間で小幅上昇となりました。前日の引け後にブロードコム($AVGO)がAIチップのガイダンス失望により12%以上暴落したため、投資家がAI・半導体比率を減らし、ヘルスケア・金融など非ハイテク株へ迅速に資金を移した結果です。恐怖・贪婪指数は55で中立を維持し、VIXは4.6%下げの15.32で安定しました。
セクター・アセット動向
セクター間の較差がこの日の核心でした。ヘルスケア($XLV +3.07%)が最強となり、金融($XLF +2.59%)・不動産($XLRE +2.05%)・資本財($XLI +1.21%)が続き、景気敏感株・バリュー株が市場を下支えしました。一方、ハイテク($XLK -1.56%)はこの日唯一の明確な下落セクターとなり、ブロードコム発の半導体売りがそのまま反映されました。アセット市場では米・イラン情勢の緊張にもかかわらず、原油($USO -2.92%)が逆に下落し、インフレ懸念を和らげ、天然ガス($UNG +3.5%)は急騰しました。金($GLD +0.83%)が強保ち合いを見せる中、国債は長期物($TLT +0.22%)が小幅上昇し、金利はやや低下しました。
主要銘柄動向
上昇銘柄はローテーションの恩恵を受ける銘柄が独占しました。ユナイテッドヘルス($UNH)が5.16%上昇し、ダウ上昇を牽引し、ゴールドマン・サックス($GS +4.96%)・メルク($MRK +4.85%)・アボット($ABT +4.36%)・イーライリリー($LLY +4.31%)などヘルスケア・金融の大型株が一斉に堅調でした。半導体の中ではマーvell($MRVL +4.90%)が例外的に急騰しましたが、バンク・オブ・アメリカとゴールドマン・サックスによる目標株価引き上げと、アマゾンによる持株拡大の報道が相まり、カスタムAIシリコンの競争力が注目されたことによる影響です(出典)。逆にブロードコム($AVGO)は12.59%暴落し、マイクロン($MU -7.63%)・アリスタ・ネットワークス($ANET -4.79%)・アーム($ARM -4.47%)・クラウドストライク($CRWD)などAIインフラ関連株がともに急落しました(出典)。一方、ハネウェルが支援するクオンタナムが上場初日に13%急騰し、量子コンピューティング・テーマへの熱気を継続させました(出典)。
主要スケジュール
> 次の取引日の主要スケジュールは自動表示されます。
専門家のコメント
> 「人々はAI株を買うことと、その技術自体に投資することを混同しており、バリュエーションが過度になりつつある。」
> — レイ・ダリオ、ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者
テクニカルシグナルと見通し
テクニカル指標でもローテーションが明確に表れました。金融・資本財・エネルギーはMACDのゴールデンクロスとボリンジャーバンド上抜けが集中したのに対し、半導体はRSI 70以上・ストキャスティクス 80超過の銘柄が複数残っており、短期的な過熱感が依然として残っています。
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