QGRO ETFとは?:収益率・経費率・構成銘柄・代替ETFを総整理
クオリティ・成長・バリュエーションの3基準を同時に適用したフィルターで、米国の大型・中型成長株を約50銘柄保有する集中型ポートフォリオETFです。
このETFはどのような商品ですか?
米国の大型・中型株ユニバースから、売上成長性、収益性(自己資本利益率)、バリュエーションの複合スコアで銘柄を選別するクオリティ成長指数に連動します。単純な成長ファクターETFとは異なり、財務の質が低い銘柄や過度に割高な銘柄は組み入れ基準で除外されます。
成長株に投資しつつ、財務の健全性とバリュエーション面の安全マージンも考慮したい投資家に適しています。
アメリカン・センチュリー(American Century)が2019年に上場させた、パッシブ(指数連動)運用のETFです。
どのように投資しますか?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 連動指数 | STOXX U.S. Quality Growth Index |
| 運用方式 | パッシブ(指数連動) |
| リバランス頻度 | 年1回 |
| 分配頻度 | 四半期ごと |
| 総経費率 | 0.29% |
米国の大型・中型株ユニバースから、売上成長性、自己資本利益率、フリーキャッシュフローの安定性、バリュエーションの複合スコアを基準に上位約50銘柄を選別するクオリティ成長指数に連動します。個別銘柄のウェイトは、浮動株調整後の時価総額加重方式で決まります。
- 成長性とクオリティ・バリュエーションを同時に求める3段階フィルター
- 約50銘柄で構成された集中型ポートフォリオ
規模とコスト
運用資産残高(AUM)は$1.9B規模で、総経費率は年0.29%です。
同じカテゴリーのQUALやSPHQと比較すると、QGROは成長ファクターの比重が高く、銘柄数が少ないため集中度が高めです。経費率は、クオリティ・成長ファクターETFのカテゴリー平均と比べて低い水準です。
パフォーマンスと推移
米国大型成長株全般の動きと似た値動きを示し、ビッグテックの決算シーズンや金利の方向性に敏感に反応する傾向があります。クオリティフィルターが適用されているため、純粋な成長指数と比べると極端な変動性はやや抑えられる傾向があります。
クオリティファクターと成長ファクターを組み合わせたETFへの関心が高まる環境のなかで、資金流入が着実に続いています。景気の不確実性が高いときには、財務健全性の基準を備えたポートフォリオが好まれる傾向があります。
メリットとデメリット
成長・クオリティ・バリュエーションの複合基準が差別化ポイントですが、集中型ポートフォリオの性質上、個別銘柄の影響が大きい点には留意が必要です。
💪 主なメリット
⚠️ 注意点
代替ETFと関連商品
表に表示されるQUALはiSharesが運用するクオリティファクターETFで、QGROより銘柄数が多く、成長への偏りは低めです。SPHQはS&P 500のクオリティ指数に連動し、時価総額ベースの裾野がより広い点が特徴で、DGRWはクオリティの要素を増配成長に結びつけた別のアプローチです。JQUAはJPモルガンが運用するクオリティ成長ETFで、似たポジショニングを持ちます。一方、成長ファクターにより集中したいのであれば、バンガードのVUGやシュワブのSCHGのような広範な成長指数ETFも比較対象になります。レバレッジを使わずに米国大型成長株を多角的に比較し、選択基準を定めることが有益です。
| 銘柄 | 名称 | 株価 | 騰落 | AUM | 総経費率 | 配当利回り | 1年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| iShares MSCI USA Quality Factor ETF | $223.55 | +0.3% | $48.2B | 0.15% | 0.85% | +13.6% | |
| Invesco S&P 500 Quality ETF | $83.59 | +0.7% | $18.5B | 0.15% | 1.04% | +12.1% | |
| WisdomTree U.S. Quality Dividend Growth Fund | $98.63 | +0.4% | $16.9B | 0.28% | 1.2% | +9.8% | |
| JPMorgan U.S. Quality Factor ETF | $76.42 | +0.7% | $9.4B | 0.12% | 1.04% | +20.9% | |
| WisdomTree U.S. Quality Growth Fund | $66.55 | +0.9% | $3.2B | 0.28% | 0.08% | +13.3% |
| 銘柄 | 名称 | 構成比 | 株価 | 騰落 | 時価総額 | PER | 配当利回り |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| GOOGL | Alphabet Inc | 0.04% | $316.80 | -1.1% | $3.87T | 15.9 | 0.26% |
| LRCX | Lam Research Corp | 0.07% | $237.50 | +3.2% | $297.2B | 35.3 | 0.55% |
| AAPL | Apple Inc | 0.04% | $343.91 | -1.1% | $5.02T | 39.4 | 0.32% |
| APH | Amphenol Corp | 0.04% | $75.27 | +1.6% | $185.6B | 37.7 | 0.7% |
| TJX | TJX Companies Inc | 0.03% | $143.70 | -0.9% | $158.1B | 26.6 | 1.31% |
| KLAC | KLA Corp | 0.03% | $149.21 | +2.5% | $194.7B | 40.7 | 0.62% |
| NVDA | NVIDIA Corp | 0.03% | $216.00 | +2.4% | $5.21T | 27.3 | 0.36% |
| NFLX | Netflix Inc | 0.03% | $63.90 | -3.0% | $262.4B | 18.5 | - |
| MA | Mastercard Incorporated | 0.03% | $613.50 | -1.6% | $537.4B | 33.8 | 0.58% |
投資家向けチェックポイント
QGROは成長株の集中型ポートフォリオであるため、投資前に経費率の水準、指数の組み入れ基準、上位銘柄の集中度、為替エクスポージャーを点検することが重要です。成長ファクターETFに財務健全性の基準が加わった構造であることを理解したうえで、投資を検討する必要があります。
| チェックポイント | 確認内容 | 現在の状態 |
|---|---|---|
| 💵 総経費率 | 長期保有時の累積コストへの影響を確認 | カテゴリー内で低い水準 |
| 📊 上位銘柄への集中 | 上位5銘柄がポートフォリオ全体に占める比率を点検 | 集中度が高い |
| 🔄 リバランス基準 | 年1回のリバランス時に組み入れ基準が変わるかの確認が必要 | 要確認 |
| 💱 為替 | 為替ヘッジなし、ウォン換算の収益率にドルの変動が反映される | 為替ヘッジなし |
成長株の特性上、利上げ局面ではバリュエーション面の圧迫を受ける可能性があり、50銘柄前後の集中型ポートフォリオは個別銘柄の材料に敏感です。為替の変動は、ウォンで投資する投資家にとって追加の損益要因となります。
クオリティと成長を同時に追求する投資家にとって、QGROは検討に値する選択肢です。純粋な成長指数ETFであるVUGやSCHGと比べると、銘柄数が少なく、財務健全性の基準が加わっている点が特徴であり、長期保有を目的とするなら、経費率の水準と集中度をあわせて考慮する必要があります。
免責事項: 本コンテンツは参考資料であり、投資勧誘ではありません。すべての投資の責任は投資家ご本人にあります。