2026年7月16日 場前のブリーフィング
今日のポイント
前日の振り返り
前日のニューヨーク株式市場は3大指数が揃って上昇し、ナスダックが0.62%高の26,269.23、S&P 500が0.38%高の7,572.40、ダウが0.29%高の52,658.64で取引を終えました。ただ、上昇の様相は均一ではありませんでした。コミュニケーション(1.73%)と景気消費財(0.95%)が指数をけん引した一方、ハイテクセクターは1.11%下落しました。これはアップルが1.40%上昇したものの、アルファベットやメタなどの超大型プラットフォーム銘柄が上昇する中で、マイクロン(-8.15%)・ウェスタン・デジタル(-8.88%)・サンディスク(-8.15%)などメモリ・ハードウエア銘柄が急落したためです。VIX(恐怖指数)は4.79%安の15.71まで落ち着きを取り戻しました。
現在の市場ムード
先物は3指数ともほぼ横ばい圏で推移しています。ナスダック先物が0.4%前後で最も弱く、ダウ先物はほとんど動かない状態です。台湾セミコンダクターが四半期としては過去最高の利益を達成し、年間売上高見通しまで引き上げたにもかかわらず、半導体系銘柄がむしろ売られている点が本日のムードを端的に表しています。良い業績が直ちに株価上昇には結びつかない局面です。さらにホルムズ海峡情勢を受け、原油価格は4日連続上昇し、リスク選好を抑制しています。本日の最大の材料は日本時間21:30の小売売上高です。
場立ち前のニュース
本日のイベント
マクロスケジュール
予想は前月比-0.1%で、直近の0.8%からマイナス転換が見込まれます。コアは振れが大きい自動車を除いた数値のため、消費者体力をより正確に示します。本日発表される指標の中でも市場が最も神経質にみる項目です。
予想は0.2%で、直近の0.9%から減速が見込まれます。消費は米国経済成長の最大の駆動力であるため、予想を大きく下回ればハードランディング懸念が強まります。逆に予想どおりなら、年内の利下げ期待が維持される方向に追い風となります。
直近値は6.88%で、市場予想は別途集計されていません。前月比の方向性を確認する補助指標としてご覧ください。
予想は21万件で、直近から変わりません。6月の雇用者数が5万7,000人増にとどまっただけに、労働市場がさらに冷え込んでいるかを確認する場となります。予想を大きく上回れば景気減速懸念が、下回れば利下げ期待後退が、それぞれ重しとなります。
配当落ち
注目銘柄
アップルは前日4.01%上昇し327.50ドルで終え、史上最高値を更新しました。中国規制当局がアップル・インテリジェンスを承認したことが材料でした。ただ、相対力指数(RSI、直近の上昇幅と下落幅を0から100の数値に変換した指標で、70を超えると買われ過ぎとされる)は68.8まで上昇し、過熱圏の目前にあります。材料は明確ですが、短期的には価格面の重圧も同時に積み上がっているということです。
IBMは正反対の位置にいます。前日2.7%安の211.20ドルで終わり、相対力指数は29.2と売られ過ぎ圏に入り、ボリンジャーバンド(平均価格を中心にボラティリティ幅で帯を描き込んだ指標)の下限も下抜けしました。テクニカル上は下落幅が過度な水準ですが、下限下抜けはトレンド転換のシグナルでもあるため、反発を確認してからアプローチするのが無難です。
バンク・オブ・アメリカは前日1.6%上昇の61.59ドルで、相対力指数は72.7の買われ過ぎ圏、ボリンジャーバンドの上限も突破しました。注目すべきは、このシグナルが個別銘柄にとどまらないことです。ゴールドマン・サックス(68.9)、JPモルガン・チェース(67.5)、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(77.1)もいずれも過熱圏に押し込まれており、銀行株は銘柄ごとの判断というより、セクター全体が短期的に過熱している点を織り込んでご覧になる必要があります。
本日の行動指針
本日も冷静に、良い一日をお過ごしください。
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