2026年4月10日 取引開始前ブリーフィング
今日のポイント
市場雰囲気
本日の米国先物市場は横ばい圏で始まっています。S&P500先物は+0.01%、ナスダック先物は+0.07%と小幅上昇中、ダウ先物は-0.06%で弱含みとなっています。7営業日連続の上昇相場の後、投資家の間では午前8時30分(ET)発表のCPIを見極めたいとの様子見姿勢が強まっています。アジア株式市場はイラン停戦期待から全般的に堅調でした。日本の日経平均は+1.84%、韓国のKOSPIは+1.40%、中国のCSI300は+1.54%と、アジア主要市場の株価指数は3年ぶりの好調な週間パフォーマンスを記録しているところです。
本日のイベント
3月CPI(8:30 ET)— 本日の最重要イベントです。 市場ではヘッドラインCPIが前月比+0.8〜0.9%、前年同月比+3.1〜3.7%へ急上昇すると予想しています。イラン戦争に伴うエネルギー価格急騰(前月比+10.6%見込み)がインフレを押し上げた形と見られます。一方、コアCPI(食品・エネルギー除く)は前月比+0.2%と安定推移が見込まれます。CPIが予想を上回れば利下げ期待が後退し、7連騰相場にブレーキがかかる可能性があり、予想を下回れば上昇延長への追い材料となります。
ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(10:00 ET) も発表されます。3月確報値がイラン戦争のあおりを受けて6%急落した経緯があるため、4月速報値で消費者心理の回復の有無が確認されます。
イラン停戦をめぐる後続交渉が本日イスラマバードで開催予定です。パキスタンの仲介により米・イラン双方が代表団を送り、本格交渉入りとなる見込みですが、ホルムズ海峡は依然として事実上の閉鎖状態が続いています。イランは船舶1隻あたり100万ドル以上の通行料を課しており、エネルギー供給の正常化にはなお時間を要する見通しです。
本日は主要決算発表銘柄はありません。来週月曜日(4/13)にゴールドマン・サックス($GS)、火曜日(4/14)にJPモルガン($JPM)・ウェルズ・ファーゴ($WFC)・シティグループ($C)など大手銀行による決算シーズンが本格的にスタートします。
前日の引け振り返り
前日の米国株式市場はイラン停戦への安堵感から主要3指数がそろって上昇し、7営業日連続高を記録しました。S&P500は+0.62%、ナスダックは+0.83%、ダウは+0.58%、VIXは-24.17%(19.55)と恐怖指数が大きく低下しました。AWSにおけるAI売上の成長が確認されたことでアマゾンが+5.6%急騰し、半導体株も連れ高となりました。一方、Anthropicの「Claude Mythos」モデル発表を受けた衝撃から、パランティア($PLTR,-7.3%)、ショッピファイ($SHOP,-6.5%)などソフトウェア株がそろって急落し、AI関連での二極化が一段と進みました。前日の市況まとめを見る
注目銘柄
パランティア($PLTR) — 前日は-7.3%急落と、RSIの売られ過ぎおよびボリンジャーバンド下限の下抜けが同時に発生しました。AIによるディスラプション(業界構造の破壊)懸念を織り込んだ売り込みは行き過ぎとの見方もあり、技術的な反発余地はありますが、Claude Mythosに対する市場評価が依然進行中であることから、方向感はCPI結果と市場全体の雰囲気に左右される公算が大きいです。
インテル($INTC) — 前日は+4.6%急騰でRSIが74.8の買われ過ぎ圏に突入しました。半導体セクターはAIハードウェア恩恵へのローテーションで7営業日連続の堅調推移となっていますが、短期過熱シグナルは明確であり、CPIショック時には利益確定売りが出る可能性があります。
アマゾン($AMZN) — 前日+5.6%急騰後、ストキャスティクスで買われ過ぎ(K>80)圏入となっています。AWSのAI関連年間売上高が150億ドルを突破したとする強力なファンダメンタルズ面の追い風はあるものの、7日連続上昇に伴う短期的な利益確定売り圧力もくすぶっています。テクニカルシグナルレポート
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