SPYX ETFとはどんな商品? 收益率・経費率・構成銘柄・代替ETFを徹底解説
化石燃料の埋蔵量を保有する企業を除外したS&P 500構成により、気候変動に敏感な投資家に適した大型株コアETF。
このETFとは?
S&P 500 Fossil Fuel Free Indexをパッシブで追跡するETFです。化石燃料埋蔵量を保有する企業をS&P 500から除外し、残りの銘柄を時価総額加重方式で保有します。
ESG原則を重視しつつ、米国大型株市場全般のリターンも追求したい長期投資家に適しています。
ステート・ストリート(SSGA)が2015年に設定したパッシブ(指数追跡)運用のETFです。
どうやって投資する?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 追跡指数 | S&P 500 Fossil Fuel Free Index |
| 運用方式 | パッシブ(指数追跡) |
| リバランス頻度 | 四半期に1回 |
| 配当頻度 | 四半期配当 |
| 総経費比率 | 0.20% |
| 除外基準 | 化石燃料埋蔵量を保有する企業の除外 |
S&P 500構成銘柄のうち、石油・天然ガス・石炭などの化石燃料埋蔵量を保有する企業を選別して除外し、残った銘柄を時価総額ウェイトで保有します。エネルギー企業を除外するため、情報技術・ヘルスケア・消費財セクターのウェイトが通常のS&P 500と比べてやや高くなります。
- 化石燃料埋蔵量保有企業を体系的に除外するESGスクリーニング構造
- S&P 500大型株ベースの広範な分散を維持
規模とコスト
運用資産(AUM)は$2.8Bの規模で、総経費比率(Expense Ratio)は年率0.20%です。
表に記載の比較ETFであるSNPE・SPUSと比べてAUM規模が大きく、通常のS&P 500コアETFより経費がやや高い水準です。
パフォーマンスと資金フロー
テック株・ヘルスケアのウェイトが高いため、成長株が優勢な相場では通常のS&P 500と同様の動きを見せる傾向がありますが、エネルギーセクターを除外しているため、原油高局面では相対パフォーマンスが遅れる可能性があります。
ESGテーマへの長期的な関心が続く中、気候投資に関する政策の変化によって資金流出入が影響を受けます。大型株中心の構造のおかげで変動性は比較的低めです。
メリットとデメリット
気候リスクの除外と大型株の広範な分散が強みで、エネルギーセクター除外に伴うトラッキングエラーと経費の高さがデメリットです。
💪 主なメリット
⚠️ 注意点
代替ETFと関連商品
表に表示される比較ETFとして、同じくESGスクリーニング手法のSNPE(NASDAQ ESG基準)や、イスラム倫理基準で化石燃料を除外するSPUSがあり、配当成長戦略ベースのRWLも比較対象に含まれます。一方、化石燃料の除外方式が類似した代替としては、幅広いESGスクリーニングを適用するESGUや、気候基準スクリーニングを用いるETHO、社会的責任基準も併用するJUSTも参考になります。通常のS&P 500コアETFと比較する際、エネルギーセクターのウェイト差が主要な差別化ポイントであり、経費差も考慮したうえでESG価値を反映するかどうかを目安に選ぶのが合理的です。
| 銘柄 | 名称 | 株価 | 騰落 | AUM | 総経費率 | 配当利回り | 1年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Invesco S&P 500 Revenue ETF | $134.86 | -0.3% | $10.4B | 0.39% | 1.19% | +20.5% | |
| Invesco Russell 1000 Dynamic Multifactor ETF | $70.72 | +0.1% | $4.7B | 0.29% | 0.83% | +17.5% | |
| SP Funds S&P 500 Sharia Industry Exclusions ETF | $57.95 | +0.6% | $3.3B | 0.45% | 0.53% | +12.0% | |
| Xtrackers S&P 500 Scored & Screened ETF | $68.71 | +0.4% | $2.8B | 0.10% | 0.99% | +11.3% | |
| Invesco S&P 500 QVM Multi-factor ETF | $44.98 | +0.5% | $1.7B | 0.11% | 1% | +12.0% |
| 銘柄 | 名称 | 構成比 | 株価 | 騰落 | 時価総額 | PER | 配当利回り |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| NVDA | NVIDIA Corp | 0.16% | $206.69 | +2.3% | $4.98T | 26.1 | 0.38% |
| AAPL | Apple Inc | 0.14% | $331.90 | -1.9% | $4.84T | 37.0 | 0.35% |
| MSFT | Microsoft Corp | 0.10% | $520.99 | +2.7% | $3.87T | 27.2 | 0.74% |
| AMZN | Amazon.com Inc | 0.07% | $250.69 | +2.1% | $2.71T | 20.3 | - |
| GOOG | Alphabet Inc | 0.03% | $278.27 | +0.1% | $3.41T | 14.5 | 0.31% |
| GOOGL | Alphabet Inc | 0.03% | $280.03 | +0.4% | $3.42T | 14.6 | 0.31% |
投資家向けチェックポイント
SPYXへの投資前に確認すべきポイントです。化石燃料除外というESG原則は明確ですが、経費水準・エネルギーセクター除外に伴うパフォーマンス差・為替影響については、自身の投資目的と照らし合わせて事前に確認することをおすすめします。
| チェックポイント | 確認内容 | 現状 |
|---|---|---|
| 💵 経費比率 | 長期保有時に通常のS&P 500 ETFとの累積コスト差を確認 | コアETFより高めの水準 |
| 🌿 ESG基準の明確性 | 化石燃料埋蔵量基準が投資価値観と一致するかを確認 | 確認が必要 |
| ⚡ エネルギーセクター除外 | エネルギー株上昇時の相対パフォーマンス差を許容できるか | 原油高局面は注意 |
| 💱 為替 | 円換算リターンに対するドル為替の影響を確認 | 為替ヘッジなし |
エネルギーセクターを除外しているため、原油上昇局面では通常のS&P 500と比べて相対パフォーマンスが遅れる可能性があります。また、ESGスクリーニング基準が変更される可能性と経費負担を長期的な視点で考慮する必要があります。
気候リスクに敏感で、米国大型株の分散投資を希望する投資家に適した選択肢です。コスト優先であれば通常のS&P 500コアETFを、ESG価値優先であればSPYXまたはESGU・ETHOなどの類似商品を比較検討することをおすすめします。
免責事項: 本コンテンツは参考資料であり、投資勧誘ではありません。すべての投資の責任は投資家ご本人にあります。