CLOA ETFとはどんな商品か? 収益率・経費率・構成銘柄・代替ETFを総まとめ
最上位格付けのローン担保証券トランチに特化した、毎月分配のアクティブETF。ブラックロックの信用分析力を活かして運用されます。
このETFとは?
米ドル建ての最上位格付けのローン担保証券トランチに集中投資するアクティブ債券ETFです。企業向けローンを裏付け資産とする仕組み債のなかから、最上位の信用格付けのトランチを選別して組み入れ、元本の保全と利子収益を追求します。
短期・中期債の代替を探しつつ、従来の債券より小幅に高い利子収益を求める保守的な投資家に適しています。
ブラックロック(iシェアーズ)が2023年に上場した、アクティブ(積極運用)方式のETFです。
どのように投資する?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投資対象 | 最上位格付けのローン担保証券トランチ |
| 運用方式 | アクティブ(ブラックロックの信用分析に基づく) |
| 組入通貨 | 米ドル建て |
| 分配周期 | 毎月分配 |
| 総経費率 | 0.20% |
米ドル建てのローン担保証券のうち、主要格付け会社から最上位の格付けを付与されたトランチを中心に投資します。ブラックロックの仕組み債に関する信用分析力を活用して銘柄を選別し、満期の制限なく、市場環境に応じてポートフォリオを調整します。
- 最上位格付けのローン担保証券トランチに特化したアクティブ運用
- 毎月分配により定期的なキャッシュフローを提供
規模とコスト
運用資産総額は$2.8B規模で、総経費率は年0.20%です。
同じ最上位格付けのローン担保証券ETFであるJAAA・PAAAと比べても、経費水準は同程度の範囲にあり、アクティブ運用により市場環境の変化に柔軟に対応できる点が特徴です。
パフォーマンスと動向
短期金利が高水準で推移する環境では、変動金利型の最上位格付けローン担保証券トランチは利子収益の面で恩恵を受けやすく、これを反映して同種のETFカテゴリー全体が継続的に注目を集めてきました。
安全資産選好が高まったときや短期債の金利の魅力が際立つときには、最上位格付けの仕組み商品に資金が流入する傾向があります。ブラックロックの運用会社としての信頼性と大規模な運用資産を背景に、機関投資家と個人投資家の双方から着実な資金流入が続いています。
メリットとデメリット
最上位の信用格付けと毎月分配が強みである一方、流動性リスクや金利環境の変化に伴う利回りの変動には注意が必要です。
💪 主なメリット
⚠️ 注意点
代替ETFと関連商品
同じ最上位格付けのローン担保証券ETFのカテゴリーには、表に示したJAAA・PAAA・CLOI・JBBBがあります。JAAAとPAAAは最上位格付けのローン担保証券に集中する代表的な比較対象で、パッシブ方式の運用や経費構造の面で違いがあります。CLOIは最上位格付け以外のトランチまで含めて利回りとリスクを高めた商品です。JBBBは投資適格の下位格付けのトランチに集中し、より大きな信用リスクを負う高収益志向の商品で、CLOAとはリスクとリターンの特性が異なります。類似の短期仕組み債へのアプローチとしては、資産担保証券全般に投資するFSECもあわせて検討できます。
| 銘柄 | 名称 | 株価 | 騰落 | AUM | 総経費率 | 配当利回り | 1年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Janus Henderson AAA CLO ETF | $50.63 | +0.0% | $32.5B | 0.20% | 4.84% | -0.2% | |
| PGIM AAA CLO ETF | $51.48 | +0.0% | $15.0B | 0.19% | 4.64% | +0.1% | |
| Fidelity Investment Grade Securitized ETF | $42.59 | +0.1% | $4.5B | 0.36% | 4.58% | -4.3% | |
| VanEck CLO ETF | $52.97 | +0.0% | $1.8B | 0.36% | 5.08% | -0.2% | |
| Janus Henderson B-BBB CLO ETF | $46.95 | -0.1% | $1.5B | 0.47% | 6.33% | -2.6% |
| 銘柄 | 名称 | 構成比 | 株価 | 騰落 | 時価総額 | PER | 配当利回り |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| iShares Trust iShares ESG Aware MSCI EAFE ETF | 0.03% | $103.51 | +0.6% | $0.0M | - | 3.31% | |
| TKO | TKO Group Holdings Inc | 0.01% | $178.77 | +2.8% | $33.8B | 61.8 | 0.87% |
| APi Group Corp | 0.01% | $45.02 | +8.9% | $19.6B | - | - | |
| NRG Energy Inc | 0.01% | $97.54 | +0.6% | $20.5B | 25.8 | 1.98% | |
| TDG | Transdigm Group Incorporated | 0.01% | $1175.91 | +3.5% | $65.0B | 35.7 | 0.02% |
| Sixth Street Specialty Lending Inc | 0.01% | $17.62 | +1.7% | $1.7B | 18.7 | 9.82% | |
| GFL Environmental Inc | 0.00% | $45.04 | +3.3% | $19.6B | - | 0.13% | |
| Qnity Electronics Inc | 0.00% | $122.66 | -0.1% | $25.7B | 43.9 | 0.21% | |
| Core & Main Inc | 0.00% | $44.14 | +4.9% | $8.4B | 18.2 | - |
投資家のチェックポイント
CLOAに投資する前に、ローン担保証券の構造的特性、金利環境、経費構造をあわせて点検することが重要です。安全格付けの仕組み商品ではありますが、一般的な国債や投資適格債とは異なる流動性リスクと構造上のリスクが存在します。
| チェックポイント | 確認内容 | 現在の状態 |
|---|---|---|
| 💵 経費率 | アクティブ運用の経費が長期保有時の累積コストに与える影響を確認 | カテゴリー平均より低い水準 |
| 📈 金利環境 | 変動金利型のため、政策金利の水準によって分配収益が変わる | 市場金利に連動 |
| 🏦 信用格付け | 組入トランチが最上位格付けを維持しているか、格付け会社の見直し周期を確認 | 最上位格付けを維持中 |
| 💱 為替 | ドル資産のため、ウォン換算時に為替変動の影響が発生 | 為替ヘッジなし |
仕組み商品という特性上、市場が急変した際には流動性が低下する可能性があり、利下げ局面では利子収入の減少が見込まれます。ローン担保証券の裏付け資産である企業向けローンの債務不履行率が急上昇すると、最上位格付けのトランチにも間接的な影響が及ぶ可能性があります。
短期債の代替として、毎月分配と最上位格付けの安全性を同時に求める投資家に適した選択肢です。金利環境の変化とローン担保証券の仕組みについて基本的な理解を身につけたうえで、ポートフォリオの一部として組み入れる方法が無難です。
免責事項: 本コンテンツは参考資料であり、投資勧誘ではありません。すべての投資の責任は投資家ご本人にあります。