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決算分析

ボストン・サイエンティフィック($BSX) 2026年Q2決算分析 — 調整EPS・売上高ともに予想上回る、通期ガイダンスは引き下げ

実績成績表

売上高: 54.42億ドル (前年同期比 +7.5%、予想 53.68億ドル) ✅ Beat

EPS(1株当たり利益): 調整 0.86ドル (予想 0.83ドル) ✅ Beat

ガイダンス: 引き下げ — 通期売上高成長率 5.5~6.5%、調整EPS 3.28~3.32ドル

株価反応: 時間外 +0.93% ($46.49) — 日本時間 07-29 20:52 時点

好調だった点

調整利益が予想上回る: 調整EPS 0.86ドルで予想0.83ドルを上回りました

売上高も予想上回る: 売上高54.42億ドル、前年比7.5%増で予想を超えました

心臓血管が成長牽引: 心臓血管売上高が前年比8.3%増となり、全体成長をけん引しました

ボストン・サイエンティフィックは心臓血管・呼吸器・消化器・神経・泌尿器の疾患向け医療機器を手掛ける大型メドテック企業です。第2四半期売上高54.42億ドルは前年同期50.61億ドルに対し、報告基準で7.5%、為替影響を除くオーガニック基準でも7.0%増となり、会社自らの上限ガイダンス(報告5.5~7.5%、オーガニック5~7%)どおりに着地しました。アナリストの売上高予想53.68億ドルも上回りました。

部門別では心臓血管が36.24億ドル(+8.3%)で全体の約3分の2を占め、成長を主導、内視鏡(+7.6%)・神経調節(+12.7%)も堅調でした。調整EPS0.86ドルは前年の0.75ドル、会社ガイダンス0.82~0.84ドル、市場予想0.83ドルのいずれも上回り、一般会計基準の希薄化後EPSは0.61ドルでした。地域別ではアジア太平洋(+11.2%)と中南米・カナダ(+22.4%)の成長が顕著でした。

期待外れだった点

通期ガイダンス引き下げ: 通期売上高成長率・調整EPS見通しをいずれも引き下げました

第3四半期成長鈍化を示唆: 第3四半期売上高成長率ガイダンスが3~5%で、第2四半期を下回ります

泌尿器部門の停滞: 泌尿器売上高の増加率は1.1%にとどまり、成長が鈍化しました

前四半期(第1四半期)に提示していた通期見通しと比較すると引き下げ幅は明らかです。当時の通期売上高成長率は報告基準7.0~8.5%、オーガニック基準6.5~8.0%、調整EPSは3.34~3.41ドルでしたが、今回はそれぞれ5.5~6.5%、5~6%、3.28~3.32ドルへと低下しました。第2四半期は好調に推移したものの、後半の成長ペースに対する会社側の見方はより慎重なものとなっています。

第3四半期ガイダンスも売上高成長率約3~5%、調整EPS0.80~0.82ドルと、第2四半期実績からのペース調整を示しています。メドサージェリー(外科・処置)の中でも泌尿器のみ1.1%増にとどまり、ポートフォリオ成長に偏りがみられました。また欧州・中東・アフリカは為替を反映するとオーガニック基準で4.2%と相対的に低調でした。

経営陣の発言

CEOのマイク・マホニーは、チームが変化の激しい環境下でも堅実な四半期成果を上げたと評価し、規律ある実行と影響の大きい機会への優先投資を強調しました。カテゴリーリーダーシップ戦略と患者さん・医師への有意義なイノベーションを基盤として、長期成長への自信も維持するというスタンスです。

ただし決算プレスリリースの数字の組み合わせは、「今四半期は良好、これからはより保守的に見る」というメッセージに近いものです。第2四半期の売上高・調整利益が会社ガイダンスと市場予想をいずれも上回ったにもかかわらず、通期・第3四半期見通しを引き下げたためです。同時にFarapulseパルスフィールドアブレーションの臨床成績、Merus社への出資と大動脈弁置換オプション、20億ドル規模の自社株買い完了など、中長期の成長軸を並べ、「短期的な目線調整と長期パイプライン」の両面を同時に示そうとしたものとうかがえます。

市場の反応と今後のポイント

市場は予想上回る実績と通期ガイダンス引き下げを同時に消化し、方向感なく小幅プラス寄りで反応しました。数字自体は堅調でしたが、後半の成長ペースが明確に低下した点が上昇幅を抑制したものとみられます。決算発表直後の時間外取引の値動きは、大幅な歓喜も失望売りもなく、「確認後の様子見」に近い動きです。

第3四半期の売上高成長率がガイダンス上限(5%)にどれだけ近づくか、後半の減速が一時的かどうかの確認が必要です。

心臓血管・Farapulseなど成長製品の売上寄与が、通期ガイダンスの引き下げを覆すほど続くかを見極める必要があります。

通期調整EPS 3.28~3.32ドルのレンジ維持・再引き上げ可否が、次の決算発表の最大の焦点となります。

免責事項: 本コンテンツは参考資料であり、投資勧誘ではありません。すべての投資の責任は投資家ご本人にあります。

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