2026年7月2日 米国株式市場サマリー
今日のひと目
市場サマリー
7月2日のニューヨーク株式市場は、独立記念日の祝日を控え午後1時(韓国時間午前2時)に早期クローズとなる短い一日だったが、その内容は決して軽くなかった。場開始前に発表された6月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が5.7万人に留まり、市場予想(11.3万人)を大きく下回り、ここ3ヵ月続いてきた雇用好調に明確なブレーキがかかった。失業率は4.2%へとむしろ低下したものの、労働参加率が61.5%と2021年3月以降の最低水準まで落ち込んだことに伴う数字上の illusion に近かった。泠たい雇用指標によってFRBの追加利上げ圧力が後退すると、市場は截然と分かれる展開となった。ダウ指数が1.14%上昇し史上最高値を更新した一方で、ナスダックは0.80%下落、S&P500はもみ合いに終った。半導体から流出した資金が景気防護・バリュー株へ移るローテーションが一層深まった流れである。
セクター・アセット動向
セクター別の流れは防護株ラリーと要約される。ヘルスケア(+2.63%)がもっとも強く、公益(+2.21%)・生活必需品(+2.03%)・素材(+1.94%)・金融(+1.53%)が続いた。利上げ懸念が後退するなかで配当妙味が着目された防護セクターと、業績改善期待が生きている金融がともに堅調だった。反対に、テクノロジー株(-2.71%)は単独で急落し、指数の方向を分けた。資産市場では弱い雇用を受けて安全資産選好が強まり、金(+2.03%)と銀(+2.69%)が反発、国債価格も小幅上昇し(10年物$IEF +0.11%)市中金利は緩やかに低下した。変動性指数(VIX)は16.18と2.5%低下し、指数水準の不安は低かったものの、銘柄レベルでは二桁の値動きが頻出し、表面と中身が異なる一日だった。
主要銘柄動向
上昇は防護株・非半導体大型株が主導した。ヘルスケア大手アストラゼネカ($AZN, +6.14%)とギリアド・サイエンシズ($GILD, +4.21%)、景気防護株のマクドナルド($MCD, +4.16%)が堅調で、半導体懸念を避けたアップル($AAPL, +4.66%)とネットフリックス($NFLX, +4.58%)も安全弁の役割を果たした。反対に、メモリ・半導体装置株は2日連続で投売りに見舞われた。サンディスク($SNDK, -14.20%)・KLA($KLAC, -11.51%)・コーニング($GLW, -10.81%)・シーゲイト・テクノロジー($STX, -10.38%)・ラムリサーチ($LRCX, -10.14%)がそろって二桁の急落となった。これに加えテスラ($TSLA, -7.64%)は市場予想を上回るインド業績にもかかわらず、1年ぶりの最大下落幅を記録し、テクノロジー株の弱勢を助長した。(CNBC, Reuters)
主要スケジュール
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専門家コメント
> 「雇用増加ペースの鈍化は、最近強まっていた労働市場回復のナラティブに疑問を投げかける一方で、同時にFRBが政策を引き締めるプレッシャーがほとんどないという点を裏付けます。」
> — シマ・シャ、プリンシパル・アセット・マネジメント チーフ・グローバル・ストラテジスト
> 「FRBの観点から見れば、今は金利を引き上げて雇用を泠却化させるほど強くも、金利を下げるほど弱くもない数字です。」
> — クリス・ロー、FHNファイナンシャル チーフ・エコノミスト
> 「6月の雇用は予想よりも泠たく出ました。これにより今後数ヵ月の間、FRBの利上げ負担が軽減されるでしょう。」
> — エリック・マリス、シティズンズ・グローバル・マーケッツ共同代表
テクニカルシグナル・見通し
半導体(TSMC・マイクロン・KLA・ラムリサーチ)でMACDデッドクロスが相次いで出現する一方、金融とヘルスケアはRSI 70を上回り過熱シグナルを発している。ローテーションがどこまで続くか、そして買われ過ぎ圏に突入した防護株の息切れがどの程度かが、次の営業日(7月6日)の見どころとなる。
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