2026年8月3日 米国株式市場サマリー
今日のひと目
市場サマリー
3大指数がそろって急騰しました。NASDAQが2.13%高の25,913.90、S&P 500が1.48%高の7,600.50、ダウが1.32%高の53,178.41で史上最高値引けです(マーケットウォッチ)。前取引日の7月31日に続き、3営業日連続の上昇です。引き金はイランでした。トランプ大統領がイラン攻撃を取り消し、ホルムズ海峡の再開通交渉を予告しました(WSJ)。ウェスト・テキサス・インターミディエート原油9月物は5%以上売り込まれました(CNBC)。もっとも、イランは交渉が予定されているとの点を否定しました。マクロ(景気・経済全般)面では、ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁がインフレ圧力は徐々に低下するとの見通しを示しました(ロイター)。今週金曜日には雇用統計が発表されます。VIX(ボラティリティ指数)は1.19%安の15.80です。恐怖・強欲指数(投資家心理の温度計)は46で「中立」です。
セクター&資産動向
原油急落は業種によって正反対の結果をもたらしました。原油価格がコストとなる業種は上昇し、原油価格が売上となる業種は下落しました。さらに先週決算を発表した大手ハイテク株が加わったことで、資金がディフェンシブ(景気に左右されにくい安定)銘柄からグロース(高い成長が見込まれる)銘柄へ移るローテーション(資金が業種を移す流れ)が1日で鮮明になりました。
主要銘柄動向
イーライ・リリー(-2.39%)・アッヴィ(-2.33%)・メルク(-1.87%)といった大手医薬品株もそろって軟調でした。リスクテイク(リスクを取りに行く動き)の資金が戻ってきた日には、ディフェンシブ銘柄が最初に売られる典型的な姿です。
主要スケジュール
> 次取引日の主要スケジュールは自動で表示されます。
専門家コメント
> 「毎朝、誰もがまず原油価格と10年満期国債の金利を確認します。それらが下がれば市場は良好で、上がれば市場は決して良くないということになる。」
> — アート・ホーガン(Art Hogan)、B. Riley Wealth チーフ・マーケット・ストラテジスト
> 「決算シーズンを前に最も大きかった疑念は、大手のクラウド事業者がAI投資を減らすかどうかでした。アマゾンとマイクロソフトからはそうしたシグナルは出ず、それが市場全体にかなり広い安堵感をもたらしました。」
> — マーク・ハケット(Mark Hackett)、Nationwide チーフ・マーケット・ストラテジスト
テクニカル指標&見通し
テクニカル指標は強気シグナルが120、弱気シグナルが120で、ちょうど半々となりました(合計240)。表面上は均衡ですが、中身をのぞくと偏りが見られます。今日大きく上昇したマイクロソフトとアマゾンは、相対力指数(RSI、短期間の上昇の過熱感を測る指標)の買われ過ぎ水準とボリンジャーバンド(株価の正常範囲を示した帯)の上抜けに同時に到達しました。一方でアッヴィ・メルクのようなディフェンシブ銘柄はMACDのデッドクロス(下落転換シグナル)に陥りました。上昇側は過熱、下落側は弱気転換という意味ですから、この流れがもう1日続くかどうかは確認が必要です(テクニカル指標レポートを見る)。初心者の方は、本日は「戦争懸念が薄れたことで株が上がった」と一行で覚えていただき、明日は原油価格が再び上昇するかどうかだけをご覧いただければ十分です。
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