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成長性

EPS past 3/5Y

過去3〜5年のEPS成長率

EPS past 3/5Y(過去3〜5年のEPS成長率)とは何ですか?

EPS past 3/5Y(過去3〜5年のEPS成長率、EPS Growth Rate past 3-5 Years)は、企業の1株当たり利益(EPS、Earnings Per Share)が過去3年間から5年間にかけて、年平均で何パーセントずつ成長してきたかを示す指標です。分かりやすく言えば、、生徒の過去数年間における成績の伸びを見るようなものです。現在の成績(現在のEPS)だけでなく、どのくらいの速さで成績が上がってきたか(成長率)が将来の可能性を判断するうえで重要な情報になります。

キーワード(英韓対照)

EPS past 3/5Y = 過去3〜5年のEPS成長率
EPS = 1株当たり利益(Earnings Per Share)
CAGR = 年平均複合成長率(Compound Annual Growth Rate)
EPS Growth = EPS成長率
Revenue Growth = 売上成長率

過去のEPS成長率は、企業が利益を生み出す力がどちらの方向に変わってきたかを示す重要な指標です。継続して高いEPS成長率を記録してきた企業は、競争優位性、市場の拡大、経営の効率性などに支えられている可能性が高いです。一方、EPSの成長が止まったり下がったりしている企業は、事業環境が悪化していたり、競争力を失っていたりする可能性があります。

EPS past 3/5Yの計算方法

計算式(CAGR方式)

EPS成長率(CAGR)=(現在のEPS ÷ N年前のEPS)^(1/N) − 1

例:5年前のEPSが$3.00、現在のEPSが$5.50の場合
成長率 = (5.50 ÷ 3.00)^(1/5) − 1 = 約12.9%(年平均)

例:3年前のEPSが$2.00、現在のEPSが$4.00の場合
成長率 = (4.00 ÷ 2.00)^(1/3) − 1 = 約26.0%(年平均)

実際の企業の例を見てみましょう。エヌビディア(NVDA)はAI半導体需要の急増のおかげで、直近3年間のEPS成長率が年70%以上を記録しました。これは企業史上かつてない水準の成長であり、GPU市場での独占的な地位とAI時代の到来が合わさった結果です。

一方、コカ・コーラ(KO)の過去5年のEPS成長率は年4〜6%程度です。成長率は低いですが、60年以上にわたり安定した成長を続けてきたという点で、一貫性と安定性に優れています。マイクロソフト(MSFT)はクラウド事業(Azure)の成功により、過去5年間でおよそ年15〜20%のEPS成長を記録し、大型株の中でも優れた成長ぶりを見せました。

EPS past 3/5Yの見方

優秀:年平均15%以上の成長

年15%以上のEPS成長率は非常に優れた水準です。およそ5年ごとにEPSが2倍になるスピードです。こうした企業は株価も長期的に大きく上がる傾向があります。ただし、この水準の成長が今後も続くかどうかは必ず確認する必要があります。

良好:年平均5〜15%の成長

S&P 500の平均的な成長率です。ほとんどの優良大型株がこの範囲に入ります。安定感がありつつ市場平均以上の成長を見せている企業であり、長期投資の中心となる候補群です。

不振:年平均0%以下(停滞または減少)

EPSが伸びていなかったり減少していたりする場合は、企業の利益創出力に問題がある可能性があります。競争の激化、市場の縮小、コストの増加などさまざまな原因が考えられ、こうした企業は株価も停滞するか下落する傾向があります。ただし、一時的な要因(事業再編、コロナなど)で一時的に下がったケースと、構造的な問題を見極める必要があります。

似た指標との比較

EPS past vs EPS next(過去と将来の成長率)

過去の成長率はすでに確定した事実であり、将来の成長率はアナリストの予想です。過去の成長率は高かったものの将来の見通しが鈍化しているなら、成長の頂点を過ぎている可能性があります。逆に、過去の成長率は低かったけれど将来の見通しが明るければ、ターンアラウンドのチャンスかもしれません。

EPS成長率 vs 売上成長率

理想的には、EPS成長率が売上成長率より高いはずです。これは利益率が改善しているという意味です。EPSが売上より速く伸びているなら営業レバレッジが効いているということであり、逆ならコストが売上より速く増えているという警告サインです。

EPS成長率とPEGの関係

PEG = P/E ÷ EPS成長率 ですので、過去のEPS成長率はPEG計算のカギとなる入力値です。過去の成長率に基づくPEG(Trailing PEG)と将来見通しに基づくPEG(Forward PEG)を比較すると、成長の方向性を把握することができます。

実践的な活用戦略

戦略1:安定した成長株のスクリーニング

過去3年間と5年間のEPS成長率がどちらも15%以上で、売上成長率も10%以上の企業をスクリーニングします。こうした企業は一貫した成長エンジンを持っている可能性が高いです。さらに将来のEPS成長率の見通しも15%以上ならなお魅力的です。ビザ(V)、マスターカード(MA)、マイクロソフト(MSFT)などがこうした基準を安定的に満たしてきた企業です。

戦略2:成長の加速をつかむ

過去5年のEPS成長率が10%なのに、直近3年が25%に加速しているなら、企業に新しい成長の力が加わった可能性があります。アマゾン(AMZN)のAWSや、マイクロソフト(MSFT)のAzureのような新しい事業が軌道に乗ることで、会社全体のEPS成長が加速した事例が代表的です。

戦略3:成長の減速を早期に察知する

過去5年のEPS成長率が20%だったのに直近3年が8%に減速しているなら、企業の成長の勢いが弱まっているサインです。市場は成長の減速を非常にネガティブに評価してバリュエーション(P/E)倍率を下げる傾向があるため、株価の下落リスクに備える必要があります。

戦略4:自社株買いの効果を分離する

EPSの成長は、利益の増加だけでなく自社株買いによる株式数の減少によっても生じます。純利益の成長率が5%なのにEPS成長率が10%なら、残りの5%は自社株買いの effect です。これを切り分けるために、純利益(Net Income)成長率も一緒に確認する必要があります。アップル(AAPL)は大規模な自社株買いによってEPSが純利益より速く成長してきた代表的な企業です。

業種別のEPS成長率の特徴

テクノロジー/半導体

変動幅は大きいものの、長期的には高い成長率を見せる業種です。AIやクラウドなどのメガトレンドに乗った企業は年20〜50%以上のEPS成長を記録することもあります。ただし半導体にはサイクルがあり、好況と不況の変動が大きいです。

生活必需品

年3〜7%程度で、安定してはいるものの低い成長率を示します。コカ・コーラ(KO)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)などは数十年にわたり一貫した小幅成長を維持してきました。

エネルギー

原油価格の変動によってEPSが大きく振れます。原油高騰期にはEPSが3〜5倍に膨らむこともあり、急落期には赤字に転落することもあります。過去の成長率よりも原油価格の見通しの方が重要な業種です。

ヘルスケア

大型の製薬企業は年5〜10%の安定したEPS成長を示す一方、バイオテク企業は新薬の承認の可否によってEPSが大きく変動します。ユナイテッドヘルス(UNH)は年15%以上の高いEPS成長を安定的に記録してきたヘルスケア企業です。

注意点

1. ベース効果に注意:過去に特定の時点でEPSが異常に低かった場合(コロナなど)、その後の成長率が過大に算定されます。コロナでEPSが1ドルまで急落した後に3ドルへ回復すると、成長率が高く見えますが、コロナ前の水準に戻しただけということもあり得ます。

2. 一時的な要因を取り除く:事業再編費用、資産売却益、税還付など一時的な要因が含まれていると、EPS成長率が歪められます。調整後EPS(Adjusted EPS)に基づく成長率を確認する方がより正確です。

3. 自社株買いの影響:自社株買いによって発行済み株式数が減ると、純利益が同じでもEPSが上がります。本当の利益成長なのか、単に株式数が減ったことによる効果なのかを区別する必要があります。

4. 過去の成長は続かない可能性:過去5年間に年30%成長した企業が、続く5年も30%成長する確率は低いです。企業の規模が大きくなると自然と成長率が鈍化する「大き数の法則(Law of Large Numbers)」を考慮に入れる必要があります。

チェックリスト:EPS past 3/5Yを分析する際の確認項目

1. 3年間と5年間のEPS成長率を比較して加速/減速を判断する
2. 売上成長率と比較して利益率の変化の方向をつかむ
3. 一時的な要因(事業再編、税金など)が成長率に与えた影響を確認する
4. 自社株買いの効果を分離して純利益成長率を確認する
5. 将来のEPS成長率の見通しと比較して今後の方向性を予測する
6. 同じ業種の競合他社と比較して成長率の水準を比べる
7. PEGを計算して成長率に対するバリュエーションの妥当性を判断する

よくある質問(FAQ)

Q. EPS成長率がマイナスだと投資してはいけませんか?

A. マイナス成長の原因によって変わります。一時的な要因(コロナ、事業再編)でEPSが下がった場合は、正常化とともに再び成長する可能性があります。ただし、構造的に事業が衰退しているケース(例えば伝統的な小売業がオンライン化に失敗したような場合)は、長期的に投資を避けるのが良いです。原因の分析が重要です。

Q. 3年の成長率と5年の成長率が違う場合はどう読み取ればいいですか?

A. 3年の成長率が5年より高ければ成長が加速しているということで、低ければ減速しているということです。例えば、5年成長率が10%で3年成長率が20%なら、最近の成長が速くなっているということで、逆なら減速傾向です。加速傾向のほうがプラスに評価されますが、持続可能かどうかの検証が必要です。

Q. EPS成長率はどこで確認できますか?

A. FinvizでEPS past 5Y、EPS next 5Yを確認できます。Yahoo FinanceのAnalysisタブでも成長率の見通しを提供しています。Morningstar、Seeking Alphaなどでも過去および将来のEPS成長率のデータを閲覧できます。USStockTodayの銘柄詳細ページでもEPS成長率を確認できます。

Q. EPS成長率が高ければ株価は必ず上がりますか?

A. 長期的にはEPS成長率と株価上昇率が比例する傾向がありますが、短期的にはそうでないこともあります。市場がすでに高い成長率を株価に反映(高いP/E)している場合、実際の成長率が期待に届かなければ株価が下がることがあります。重要なのは「期待に対する実際の成長率」です。

韓国の投資家への参考事項

米国企業の高さ成長性:米国S&P 500企業の平均EPS成長率は年7〜10%程度で、韓国のKOSPI企業の平均より高めです。特にテクノロジーセクターの成長率は世界的に抜きん出ています。この高い成長性が米国株式市場の高いバリュエーションを下支えしています。

四半期決算文化:米国企業は四半期ごとに決算を発表し、EPSがアナリストの予想(コンセンサス)を上回れば(ビート)株価が上がり、下回れば(ミス)下がります。韓国の投資家もこの「 earnings season」のリズムを理解すれば、投資タイミングの参考になります。

為替の影響:米国企業のEPSはドル建てで表示されていますが、世界各地で事業を行う企業は、他通貨の売上をドルに換算する際に為替の影響を受けます。ドルが強い局面では、海外売上のドル換算額が減り、EPS成長率が実質より低く出ることがあります。

調整後EPSの確認:米国企業はGAAP EPS(公式会計基準)とNon-GAAP EPS(調整後EPS)の両方を発表します。株式報酬費用や事業再編費用などを除いた調整後EPSが企業の実質的な収益力をよりよく反映するとする意見が多いですが、あまりに多くのコストを除くと歪むこともあるため、両方の数字を確認するのが望ましいです。