2026年6月10日 プレマーケット・ブリーフィング
今日のポイント
前日のサマリー
前日(韓国時間で6月9日夜~10日早朝)の米国株式市場は、5月CPI発表を翌日に控えリスク回避ムードが強まり、まちまちで引けました。ダウは0.17%上昇したものの、S&P500は0.26%、ナスダックは0.97%下落し、ハイテク株が下落を主導しました。マーベル($MRVL)・アーム($ARM)・クアルコム($QCOM)・デル($DELL)・アップル($AAPL)など半導体・ビッグテックから利益確定の売りが殺到する一方、ヘルスケア・金融・資本財といったディフェンシブ・バリュー株へ資金が移る、典型的なローテーション相場となりました。VIXは19.75まで4.39%急騰し、警戒感を反映しました。時間外では前日引け後に決算を発表したCasey's General Stores($CASY)が、1株当たり利益4.37ドルとコンセンサス(3.36ドル)を大きく上回り、2.6%上昇しました。
現在の市場ムード
本日のオープン直前の先物市場は軒並み軟調です。S&P500先物は-0.4%、ナスダック先物は-0.6%、ダウ先物は-0.3%と、昨日に続くハイテク株の利益確定の流れがオープン前まで継続しています。ムードは「慎重な様子見」に近いものがあります。2つの材料が同時に重しとなっており、ひとつは韓国時間の本日夜21時30分に発表される5月消費者物価指数(CPI)、もうひとつは米国によるイラン防空網への打撃報道です。市場コンセンサスはヘッドラインCPIを前年比4.2%(2023年5月以来の4%台)と見込んでおり、インフレ再加速懸念がリスク資産全体の足かせとなっています。
オープン前のニュース一覧
本日のイベント
本日のクローズ後に発表されるオラクル($ORCL)が断然な主役です。揺らぎつつあったAIラリーが改めて試される場であり、市場の関心はクラウド売上高の成長率、および過去最大の規模に積み上がった受注残(RPO)の実際の売上転換ペースに向いています。
マクロスケジュール
本日は今週全体の方向性を分けるインフレ指標の発表日です。
ヘッドラインCPIのコンセンサスは前年比4.2%(前回3.8%)、前月比0.5%(前回0.6%)。コアCPIは前年比2.9%(前回2.8%)、前月比0.3%(前回0.4%)の見込みです。ヘッドラインが予想通り4%を上回れば2023年5月以来の4%台入りとなり、FRBの利下げ期待をさらに後退させ、バリュエーションの高いハイテク株に追加の売り圧力となる可能性があります。逆に下振れすれば、リスク選好が速やかに回復するターニングポイントです。
配当落ち
注目銘柄
テクニカル指標上、ビッグテック全般が売られすぎ圏入りしました。マグニフィセント7の多くがストキャスティクスのK値20以下となり、特にアップル($AAPL)はSiri AIのEU未提供という悪材料も重なり、ボリンジャーバンドの下限をブレイクしました。下落幅過大に伴うテクニカルなリバウンド余地はあるものの、CPI結果まではディフェンシブ銘柄への物色が継続する可能性があり、選別的なアプローチが必要です。オラクル($ORCL)はMACDがシグナル線を下抜けした状態で決算を迎え、結果次第でボラティリティが大きく拡大する銘柄です。決済・通信株ではペイパル($PYPL)・ネットフリックス($NFLX)がRSI30以下の売られすぎ圏に入り、リバウンド候補として話題となっています。
本日の行動ガイド
本日も慌てず、数字そのものより流れを見る一日にしていただければ幸いです。
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