米国株の税金 完全ガイド 2026年下半期 — 譲渡益250万ウォン控除・配当15%・為替レート計算
譲渡益250万ウォン控除・22%の計算方法、配当15%の源泉徴収、決済日基準為替レートまで — 2026年実勢レートで算出した具体例と節税戦略4つ、5月申告の実務を徹底解説。
米国株で利益が出始めると必ず直面するのが税金です。「250万ウォンまでは税金がかからないって聞いたけど?」「配当はすでに15%引かれて入金されているから、もう終わり?」「為替レートが上がると税金も増えるの?」— すべて正しい話ですが、正確な構造を知らなければ5月の申告シーズンで慌てることになります。
本稿は2026年7月時点で、米国株投資家が知っておくべき3つの税金 — 譲渡所得税、配当所得税、金融所得総合課税 — を実際の計算例とともに整理した実践編です。特に今年のように為替が大きく動いた年には、為替レートが税金を変える構造を必ず理解しておく必要があります。概念の基礎から順を追って知りたい方は初心者向け税金ガイドを先に読んでみてください。
📋 目次
1. 一目でわかる米国株の税金3種
| 区分 | 税率 | 控除・基準 | 申告 |
|---|---|---|---|
| 譲渡所得税(売買差益) | 22%(地方税を含む) | 年250万ウォン 基本控除 | 翌年5月に直接・代行申告 |
| 配当所得税 | 15% 米国で源泉徴収 | 別途控除なし | 源泉徴収で完結(原則) |
| 金融所得総合課税 | 6.6〜49.5% 累進 | 金融所得 年2,000万ウォン超過時 | 翌年5月 総合所得申告 |
構造はシンプルです。売却益には譲渡税(22%)、受取った配当には配当税(15%)、そして配当・利子が年2,000万ウォンを超える大口投資家には総合課税が加わります。一つずつ詳しく見ていきます。
2. 譲渡所得税 — 250万ウォン控除と22%
計算の手順は4ステップです。
- 今年(1/1〜12/31)に売却した銘柄の損益をすべて合算します(利益銘柄 + 損失銘柄、海外株式同士で通算)。
- 合算した利益から基本控除250万ウォンを差し引きます。
- 残った金額に22%(譲渡税20% + 地方所得税2%)を掛けます。
- 翌年5月に申告・納付します。
例 — 今年 SPY で800万ウォンの利益
課税標準 = 800万ウォン − 250万ウォン = 550万ウォン
税金 = 550万ウォン × 22% = 121万ウォン
実効税率 = 121万 ÷ 800万 = 約15.1%(控除のおかげで22%より低くなる)
重要なポイント: 税金は「売却したもの」にのみかかります。どれほど評価益が大きくても、売却しなければ譲渡税はかかりません。また、損失銘柄を同年に売却すれば利益と相殺されます — たとえばA銘柄 +600万ウォン、B銘柄 −300万ウォンなら合算 +300万ウォン、控除後50万ウォンに対してのみ22%、つまり11万ウォンが課されます。
下記の計算機に買付・売渡総額を入力すれば、予想税額がすぐに表示されます。
미국주식 양도소득세 계산기
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* 이 계산기는 참고용이며, 실제 세금은 환율, 수수료 등에 따라 달라질 수 있습니다.
3. 為替レートが税金を変える — 決済日基準為替レート
譲渡差益はドルではなく、ウォンに換算して計算します。このとき適用される為替レートは、実際に両替した為替レートではなく、買付・売渡それぞれの決済日基準為替レート(ソウル外国為替仲介 売買基準率)です。証券会社の譲渡税計算明細には自動的に反映されますが、節税判断のためにも原則を理解しておく必要があります。
2026年はこの原則がとくに重要な年です。ウォン・ドル為替レートが1月の1,470ウォン台から出発し、7月初めに1,540ウォン前後まで上昇したためです(年内安値 約1,476ウォン、高値 約1,559ウォン — サイト収集データ基準)。同じドル建て利益でも為替上昇分だけウォン建て差益が大きくなり、税金も増えます。
| シナリオ(2026年実勢為替レート水準) | ドル基準 | ウォン基準 差益 | 税金 |
|---|---|---|---|
| 1月に $10,000 買付(為替レート 1,476ウォン) → 7月に $12,000 売渡(1,540ウォン) | +20% | 1,848万 − 1,476万 = +372万ウォン (+25.2%) | (372−250)×22% ≈ 27万ウォン |
| 1月に $10,000 買付(1,476ウォン) → 7月にそのまま $10,000 売渡(1,540ウォン) | 0% | +64万ウォン(為替差益のみ) | 控除内 → 0ウォン |
| 株価 −4% の損失だが、為替レートが 1,476→1,540ウォンに上昇 | −4% | 約 +2万ウォン(為替レートが損失を相殺) | 0ウォン |
要点: ドル建てでは元本同額でも、為替レートが上がればウォン建て差益が発生し課税対象となることがあります。逆にドル建て利益が出ても、為替レートが急落すれば課税差益は減少します。為替レートが収益率に与える影響自体が気になる方は、為替ヘッジ vs 為替エクスポージャー ガイドで計算機とともに確認してみてください。
4. 配当所得税15% — そして2,000万ウォンの壁
米国株式・ETFの配当(分配金)は米国で15%を源泉徴収したうえで口座に入金されます。韓米租税条約に基づく税率で、韓国の配当所得税 源泉徴収税率(14%)より高いため、国内で別途徴収される税金は原則としてありません。別途申告なしで完結 — ここまではシンプルです。
問題は年間金融所得(利子+配当)合計が2,000万ウォンを超える場合です。超過分は他の所得と合算され、総合所得税率(地方税を含む 6.6〜49.5%)で累進課税され、翌年5月の総合所得税申告対象となります。高配当ポートフォリオを大規模に運用する投資家は、このラインを常に意識する必要があります。たとえば配当利回り8%台の JEPI をウォン換算で約2億5,000万ウォン分保有していれば、年間配当が2,000万ウォンラインに達します。
もうひとつ — 金融所得が一定の基準(年1,000万ウォン超過)を上回ると国民健康保険料の算定に反映される可能性があり、被扶養者資格にも影響を与え得ます。基準と適用方式はケースごとに異なるため、国民健康保険公団への確認が必要です。
※ 配当所得課税制度は改編議論が続いてきた分野です。本稿は2026年7月時点のもので、実際の申告前に国税庁・証券会社で最新の基準を確認してください。
5. 節税戦略4つ
① 250万ウォン控除を毎年使い切る(分割売却)
基本控除は毎年リセットされます。評価益500万ウォン相当のポジションを1年で全売却すれば55万ウォンの税金がかかりますが、今年250万ウォン分・来年250万ウォン分と分けて売却すれば税金は0ウォンです。年末に「今年の控除枠がいくら残っているか」をチェックする習慣が有用です。
② 損失銘柄で利益を相殺(損益通算)
利益実現が大きい年には、損失が乗っている銘柄を同年に売却して課税対象を減らすことができます。売却後に同じ銘柄を買い戻すことも可能ですが(韓国の税法には米国式ウォッシュセール規定がない)、再買付価格変動リスクと取引コストは考慮に入れる必要があります。ただし年度をまたいだ損失は繰越されないため、通算は必ず同年内に行う必要があります。
③ 家族への贈与 — ただし1年保有規定に注意
配偶者へは10年間6億ウォンまで贈与税なしで贈与でき、贈与を受けた側の取得価額は贈与時点の時価まで引き上げられます。ただし2025年以降の贈与分から、贈与を受けた株式を1年以内に売却すると元の取得価額に戻して計算(繰越課税)する規定が適用されるため、贈与直後売却による節税策は塞がれました。贈与の活用を検討する場合は、保有期間要件と詳細適用を必ず税理士にご確認ください。
④ あらかじめ節税口座で運用する
ISA・年金貯蓄・IRPでは米国株式を直接買うことはできませんが、国内上場米国ETFで同じ指数に投資しながら非課税・課税繰り延べメリットを受けることができます。特に配当(分配金)比率が大きい戦略ほど、節税口座の効果が大きくなります。口座別のメリット・デメリットはISA・年金貯蓄・IRP ガイドで計算機とともに整理しました。
6. 申告実務 — 5月、ホームタックス、代行
- 申告期間: 売却した年の翌年5月1日〜31日(2026年売却分 → 2027年5月)。
- 方法1 — 証券会社 無料代行: 大半の証券会社が3〜4月に申請を受け付け、無料で代行してくれます。複数の証券会社を使う場合は、1か所にすべての明細をまとめて申告する必要がある点に注意してください。
- 方法2 — ホームタックス 直接申告: 証券会社からの譲渡所得計算明細書を受け取り、ホームタックスに入力します。損益・為替レートが自動計算されるため、思ったほど難しくありません。
- 申告しなかったら? 無申告加算税20% + 納付遅延加算税(日0.022%)が課されます。利益が250万ウォン以下で税金が0ウォンでも、原則として申告対象であるという点も押さえておいてください。
7. よくある質問
Q. 12月末に売却したら、今年分ですか? 来年分ですか?
譲渡時点は約定日ではなく決済日基準です。米国株式はT+1決済のため、12月の最終取引日に売却すると決済が翌年に繰り越される可能性があります。年末の節税売却は決済日まで逆算して余裕を持って実行する必要があります。
Q. 国内上場の米国ETFも譲渡税22%ですか?
いいえ。国内上場の海外ETFの売買差益は配当所得に分類され、15.4%で源泉徴収されて、金融所得総合課税対象に含まれます。一方、米国直投資は250万ウォン控除後22%の分離課税で完結します。利益規模が大きければ直投資が、少額なら国内上場が有利なケースが多く、口座・金額別の損益分岐は国内上場 米国ETF 比較ガイドを参考にしてください。
Q. 米国で差し引かれた配当税15%は還付してもらえますか?
原則として還付されません。ただし、金融所得総合課税の対象となって総合所得税申告を行う場合、米国で納めた税金は外国税額控除として反映され、二重課税を調整してくれます。総合課税対象でない場合は、15%源泉徴収でそのまま完結します。
免責条項: 本稿は一般的な情報提供を目的として作成されたものであり、税務・法律助言に代わるものではありません。税法は随時改正され、個人状況によって適用が異なるため、実際の申告・節税実行前に必ず税理士または国税庁・証券会社で最新の基準を確認してください。本文中記載の内容は2026年7月時点の情報です。