スーパーマイクロコンピュータ($SMCI) 2026会計年度第4四半期決算分析 — 調整済み1株当たり利益は大幅ビート、売上高は小幅アンダーパフォーム
決算成績表
売上高: 111.2億ドル (前年同期比 +93%、予想115.63億ドル) ❌ Miss
EPS(1株当たり利益): 調整済み希薄化後 $1.70 (予想 $0.96) ✅ Beat
ガイダンス: 新規提示 — 次四半期売上高145〜155億ドル、調整済み希薄化後1株当たり利益 $1.01〜$1.10・2027会計年度売上高650〜720億ドル
株価反応: 時間外 +8.82% ($34.39) — 韓国時間 08-12 06:00 基準
ポジティブ材料
調整済み1株当たり利益の大幅ビート: 調整済み希薄化後1株当たり利益 $1.70 は、予想 $0.96 を大きく上回りました。
粗利益率の急回復: 当四半期の粗利益率は17.5%となり、前年同期9.5%・前四半期9.9%から大幅に改善しました。
受注・バックログ好調: 過去1年間の新規受注は600億ドル超、2027会計年度開始時点で過去最大の受注残を確保したと発表しました。
人工知能サーバー需要が継続するなか、法人顧客比率が上昇し、データセンタービルディングブロックソリューションの採用拡大により収益構造が改善している点が注目されます。営業利益は14.9億ドルと前年同期の2.3億ドルから大幅に増加し、当四半期の営業キャッシュフローも7.5億ドルの流入へ転換しました。
ネガティブ材料
売上高予想未達: 111.2億ドルはコンセンサス115.63億ドルを約4%下回りました。
在庫・運転資本の負担: 在庫は129.0億ドルと前年期末の46.8億ドルから急増し、年間営業キャッシュフローは68.1億ドルの流出となりました。
負債・金利・規制リスク: 銀行借入・転換社債合計は87億ドル、当四半期における支払利息は0.8億ドルと前年同期比で大幅に増加し、輸出管理に関連する取締役会の独立調査が進行中です。
売上高の絶対額は前年比でほぼ2倍の水準となったものの、予想値には届かなかった点が残念です。成長対応のための在庫・売掛債権の拡大と金利負担、暫定決算である点、輸出管理調査の結果は今後の数値と見通しを揺るがす可能性があります。
会社側コメント
最高経営責任者のチャールズ・リアンは、AI・ITソリューション戦略全体が強い成果を上げていると説明し、法人顧客の拡大と最適化されたデータセンターアーキテクチャの採用により収益性を高めていると述べました。次四半期・年間売上高見通しの新規提示を通じて、需要加速に合わせた拡大方針を強調しました。
市場の反応と今後のポイント
売上高は予想を小幅下回ったものの、調整済み1株当たり利益の大幅ビートと粗利益率の急回復、次四半期・年間成長見通しがより強く反映されたと見られます。
次四半期売上高が145〜155億ドルのガイダンス範囲内で実現するかの確認が必要です。
粗利益率17%台への回復が一過性ではなく定着するか注視するポイントです。
在庫の消化と営業キャッシュフローの改善、輸出管理調査の進捗状況も併せてチェックする必要があります。
免責事項: 本コンテンツは参考資料であり、投資勧誘ではありません。すべての投資の責任は投資家ご本人にあります。