フォーティス($FTS) 2026年第2四半期決算分析 — 1株当たり利益0.78カナダドル・配当成長ガイダンスを維持、時間外取引は横ばい
実績表
売上高: 四半期売上高はプレスリリース未開示 (予想28.51億米ドル) — 判定保留
EPS(1株当たり純利益): 0.78カナダドル (前年同期0.76カナダドル、+2.6%)。予想$0.55は調整基準・会社発表は米国会計基準の純利益・カナダドル建てのため直接比較不可
ガイダンス: 維持 — 2030年までに年間4~6%の配当成長、5年資本計画288億カナダドル・料金算定基盤 年平均約7%成長を再確認
株価反応: 時間外 +0.00% ($57.47) — 韓国時間 07-31 20:00 基準
好材料
1株当たり純利益の前年比増加: 0.78カナダドルで前年同期0.76カナダドルから2セント上昇
資本計画は順調: 上半期27億カナダドルの投資、通年56億カナダドルの計画通り
成長プロジェクトの進展: ティルバリー1B拡張承認・アリゾナの蓄電池ストレージが商業運転開始
フォーティスは北米の規制電力・ガス公益事業を営む持株会社で、第2四半期の普通株帰属純利益は3億9,600万カナダドル(前年3億8,400万)を計上しました。各公益事業の料金算定基盤拡大とUNSエネルギーの小売電力販売増加が利益を押し上げました。
上半期の資本支出は27億カナダドルで通年56億カナダドルの計画が順調に進んでおり、6月にはアリゾナTPEのロードランナー・リザーブ2蓄電池(200メガワット、800メガワット時)が運転を開始しました。7月24日にブリティッシュコロンビア州政府がフォーティスBCエネルギーのティルバリ―液化天然ガス施設1B拡張を承認(費用上限 最大22億カナダドル)し、既存の5年計画(ティルバリー約3.5億)を上回る追加成長の余地が開かれました。
懸念材料
四半期売上高の未開示: プレスリリースに売上高の絶対額がなく、予想(28.51億米ドル)との比較が不可能
売却による希薄化負担: 2025年の事業売却が四半期1株当たり1セントの希薄化、年間で約5セントの希薄化見込み
コスト・為替の相殺: 料金未反映コスト、運営費の計上タイミング、持株会社の金融費用・為替が利益増加を抑制
料金算定基盤成長に伴うコストのうち、まだ顧客料金に反映されていない部分やUNSエネルギーの運営費計上タイミング、セントラルハドソン四半期売上の繰延、持株会社の金融費用上昇が利益増加幅を削りました。2025年のタークス・カイコス・ベリーズ事業売却と為替も成長を減速させました。
売却影響は第2四半期1株当たり1セント、上半期3セントの希薄化で、年間では約5セントの希薄化が見込まれます。上半期の1株当たり純利益1.76カナダドルは前年と同水準で、四半期改善ながらも年初からの累計ではフラットです。配当再投資で加重平均株式数が増加している点も1株当たり指標への負担となっています。
会社見解
経営陣は、公益各社が2026年資本計画を実行しながら追加成長機会を獲得する中で堅調な実績が上がったと評価しました。ティルバリー1B承認に関しては、政府・先住民コミュニティとの連携により地域経済成長を牽引する事例として挙げ、成長の勢いが続いているとの姿勢を示しました。
公式見通しでは、288億カナダドルの5年資本計画により中間の料金算定基盤が2025年424億から2030年579億カナダドルへ拡大し、年平均約7%成長することが、2030年までの年間4~6%配当成長ガイダンスを下支えすると改めて確認しました。四半期・通年の1株当たり純利益や売上高の数値ガイダンスは示されておらず、計画外の送電・液化天然ガス・電力需要増加に対応する投資機会のみが追加列举されました。
市場の反応と今後のポイント
規制公益事業らしく大きなサプライズはなく、前年比で小幅改善した実績と既存の配当・資本ガイダンス再確認に対し、市場は様子見でした。調整基準の予想と通貨・会計基準が異なるため予想超過達成と断定するのは難しく、売上高の数字も示されていないため短期の材料は限定的でした。むしろティルバリー承認など長期的な料金算定基盤拡大のストーリーは、中長期の配当成長ロジックを補強する方向と読めます。
ティルバリー1Bの許可・最終事業費確定スケジュールと、次回5年資本計画への反映規模を確認します。
料金未反映コストが以降の四半期料金承認で回収されるか、純利益増加基調が続くかを見ます。
通年資本計画56億カナダドルの執行率と料金算定基盤成長が、配当4~6%ガイダンスと整合するかを点検します。
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