バンク・オブ・モンtréal($BMO) 2026会計年度第3四半期決算分析 — 調整EPS・売上高が同時にサプライズ、時間外は横ばい
決算サマリー
売上高: 98.96億ドル (前年同期比 +10%、予想 97.80億ドル) ✅ 予想超過
EPS(一株当たり利益): 調整ベース 3.96ドル (予想 3.70ドル) ✅ 予想超過 — 報告ベース 2.38ドル(営業権関連費用織り込み)
業績見通し: 未提示 — 翌四半期・通期の業績予想数値はなし。第4四半期普通株配当は1株あたり1.71ドル(直前四半期と同水準)
株価反応: 時間外 +0.06% ($172.45) — 日本時間 08-25 20:39 時点
ポジティブ要因
調整ベースEPSのサプライズ: 調整EPSは3.96ドルとなり、予想3.70ドルを上回りました
売上高が予想・前年を同時に上回る: 売上高98.96億ドルで、前年同期比10%増加
資本市場利益の急拡大: 資本市場の報告ベースの純利益は6.45億ドルとなり、前年比46%増
すべての営業部門が調整ベースで利益を増やし、与信損失引当金は7.22億ドルと前年(7.97億ドル)から減少しました。カナダのリテール、米州バンク、資産管理がともに改善し、本業のフローも均整が取れた形です。
ネガティブ要因
営業権関連の一次性費用: 事業売却に伴う税後9.62億ドルの費用が報告ベースの業績を押し下げました
報告ベース純利益の急減: 総純利益17.50億ドル(−25%)、普通株帰属純利益16.67億ドル
資本比率の前年比低下: 普通株等ティア1資本比率(CET1)は13.0%と、1年前の13.5%を下回りました
報告ベースと調整ベースの数字の乖離が大きく、一次性費用を取り除いて見なければ業績が悪化したように読まれます。保険の純利益は前年の一時的な売却益の反動で8%減少し、引当金の絶対額も依然として小さくない水準です。
会社のコメント
経営陣は、3月のインベスター・デーで示した自己資本利益率の向上と成長加速の実行を強調しつつ、配当・自社株買と普通株等ティア1資本比率の維持を併せて語りました。市場は調整ベースのサプライズを本業の堅調さとして受け止めましたが、既に公表済みの売却関連費用を織り込んでいたため、株価の値動きは限定的でした。
市場の反応と今後のポイント
調整利益が予想を超え、信用コストも減少したにもかかわらず時間外がほぼ動かなかったのは、報告ベースの業績を押し下げた営業権費用が売却発表時にある程度織り込まれていたためとみられます。
運輸・ベンダー金融の売却完了時期と資本の再配分が普通株等ティア1資本比率に与える影響
翌四半期に与信損失引当金がさらに減少するのか、もしくは絶対水準が安定するのか
最大2,500万株規模の新規自社株買い枠の承認・実行ペース
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